目次
1.工事担任者の仕事
工事担任者は法令で定められた
「国家資格」です。
電気通信回線に端末設備を
接続する工事を直接行うか、
監督する際に必要な資格と
なります。
端末設備とは、
住宅及び企業内での
電話・パソコン、FAXなど
を指します。
2.工事担任者資格の種類
- AI1種:アナログ伝送路設備(アナログ信号を入出力とする電気通信回線設備をいう。以下同じ。)に端末設備又は自営電気通信設備(以下「端末設備等」という。)を接続するための工事及び総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事
- AI2種:アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(端末設備等に収容される電気通信回線の数が50以下であって内線の数が200以下のものに限る。)及び総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事(総合デジタル通信回線の数が64kbps換算で50以下のものに限る。)
- AI3種:アナログ伝送路設備に端末設備を接続するための工事(端末設備に収容される電気通信回線の数が1のものに限る。)及び総合デジタル通信用設備に端末設備を接続するための工事(総合デジタル通信回線の数が基本インタフェースで1のものに限る。)
- DD1種:デジタル伝送路設備(デジタル信号を入出力とする電気通信回線設備をいう。以下同じ。)に端末設備等を接続するための工事。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
- DD2種:デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が100Mbps(主としてインターネットに接続するための回線にあっては1Gbps)以下のものに限る。)。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
- DD3種:デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が1Gbps以下のものであって、主としてインターネットに接続するための回線に係るものに限る。)。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
- AI・DD総合種:アナログ伝送路設備又はデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事
3.科目合格制度
工事担任者試験には
科目合格制度があり、
科目合格した場合は
試験の翌月から2年間の
科目免除を受けることが
できます。
工事担任者の試験科目は
「基礎」「技術・理論」「法規」
となり、合格基準は
100点満点中、60点となります。
4.勉強時間と勉強方法
勉強時間はその人の
得意分野、業務経験
によって大きく変わります。
勉強時間の基準を
知る方法としては、
出来るだけ多くの人の
勉強時間とスペックを
知ることをお勧めします。
ブログなどに
書いてる人が多いので
参考にするとよいでしょう。
ちなみに私の場合、
DD1種を受験した際の条件
スペック:
・端末設備工事は仕事で経験
・理系科目が得意分野
・文章能力は人並み
勉強時間:
・試験の約2.5か月前から勉強開始
使用した問題集:
・リックテレコムの実践問題
(過去問3年/6回分)
※解説が分かり易くお勧めです。
計算問題の多い「基礎」は
得意分野のため、後回しにして
「技術・理論」「法規」
を先行して勉強を始める。
過去問を中心に勉強し、
約1か月後には安定して
合格点に達する。
その後、「基礎」の
勉強に取り掛かる。
・「技術・理論」は業務内容でもあり理解は早かった。
・「法規」は文章の言い替えに引っ掛かり苦労した。
・「基礎」は約2週間の勉強で80~90点に達する。
結果的に1.5ヵ月で
合格ラインに到達したため、
残り1ヵ月のモチベーション維持
が難敵でもあった。
結果:
基礎 90点
技術・理論 60点
法規 72点
技術・理論は新問も
いくつか出ており、
過去問の理解度が
不十分だと合格点を
確保するのが難しいと感じた。
5.やってはいけない勉強法
まず、一番やってはいけないのが
「参考書」のみで勉強すること。
なぜなら工事担任者試験は
過去問から7割近くが
出題されているためです。
過去問をひたすら解き、
理解が難しい場合に
参考書の使用が
理想的でしょう。
また、過去問も解説付きの
ものを使用して下さい。
「間違った文章はどれか」
の回答の場合、
なぜ間違いなのかが
理解できません。
もう一つ、
やらないほうがいい勉強法は
勉強のやりすぎまたは、
直近での詰め込み
にも気を付けて頂きたい。
試験前までに
モチベーションが低下したり、
合格後に燃え尽きる
危険があります。
特に、
DD3種⇒DD1種⇒AI1種(総合種申請)
とステップアップを
目指す方も多いようですので、
総合種取得前に
燃え尽きてしまうことは
避けたいです。
最後に
簡単ながら、
自分の経験を基に
どのように勉強してきたか
を書かせて頂きました。
これから資格取得を
目指す方の参考になれば
幸いです。