電気通信主任技術者 専門的能力:無線
過去問:令和元年 第2回 問3(4)
※日本データ通信協会 試験問題より引用
(4)次の問いの「 」内の(キ)に最も適したものを、下記の解答群から選び、
その番号を記せ。
移動体通信の広帯域伝搬における遅延プロファイルについて述べた次の文章
のうち、誤っているものは、「キ」である。
<(キ)の解答群>
① マルチパス伝搬路における各到来波の伝搬遅延時間と受信電力を表す遅延プロ
ファイルは、瞬時遅延プロファイル、短区間遅延プロファイル及び長区間遅延
プロファイルに分類されている。
② 数メートル程度の区間内でのマルチパス干渉によるレイリーフェージングが
重なった遅延プロファイルは、瞬時遅延プロファイルといわれる。
③ 伝搬遅延時間ごとの受信電力を半波長に相当する距離で平均化し、瞬時変動
を除去した遅延プロファイルは、短区間遅延プロファイルといわれる。
④ 基地局からの距離がほぼ同一で、かつ、伝搬路の状況が同様なエリアで、短
区間遅延プロファイルを平均化した遅延プロファイルは、長区間遅延プロファ
イルといわれる。
解答:
③が誤りとなります。
正しくは、
伝搬遅延時間ごとの受信電力を半波長 数十波長に相当する距離で平均化し、瞬時
変動を除去した遅延プロファイルは、短区間遅延プロファイルといわれる。