電気通信主任技術者 過去問解説(専門的能力:無線)問1(1)

 電気通信主任技術者試験(伝送交換主任技術者)の選択科目でもある、専門的能力

 の「無線」について今回は解説していきます。

 

 初回に「無線」を選んだ理由としては2つあり、勉強を継続して行っていくための

 対策案と合格率にあります。

 

 「無線従事者系の資格」を目指すのに有効となり、モチベーションアップにつなげ

 られると考えたこと。

 専門的能力の科目ごとに大きな合格率の違いは無いものの、ほんの僅かながら

 「無線」の合格率が高い部分に着目してのことです。

 

 電気通信主任技術者 専門的能力:無線

 過去問:令和元年 第2回 問1(1)

 ※日本データ通信協会 試験問題より引用

 

(1)次の文章は、マイクロ波の電波伝搬におけるフェージングについて述べたもの

   である。「  」内の(ア)~(エ)に最も適したものを、下記の解答群から

   選び、その番号を記せ。ただし、「  」内の同じ記号は、同じ解答を示す。

 

  電波伝搬において、伝搬変動によって引き起こされた受信電界強度の時間的変動

 は、一般に、フェージングといわれる。見通し内の地上固定無線通信回線における

 晴天時のフェージングには、発生原因により、以下のものがある。

  大気「ア」の微細な不規則塊による散乱によって生ずるフェージング「イ」

 フェージングといわれ、光波帯以外では通信回線への影響は少ない。

  主に伝搬路途中の大地の影響によって生ずるフェージング「ウ」フェージング

 といわれ、大地「エ」との干渉や大地による回折に起因するレベル変動である。

  大気「ア」の分布の逆転によって生ずるフェージングはダクト形フェージング

 いわれ、減衰性の変動と干渉性の変動が単独に、あるいは重畳して発生する。

  フェージングによる影響を軽減し、受信波の品質を改善するために、複数の受信

 信号を合成する各種のダイバーシチ受信方式が用いられている。

  

 <(ア)~(エ)の解答群>

 ① ファスト     ② レイリー ③ 透過波  ④ 散乱波

 ⑤ シンチレーション ⑥ k波   ⑦ 差動   ⑧ 透過率

 ⑨ 最小位相推移   ⑩ 多重波  ⑪ 均等率  ⑫ 反射率

 ⑬ 周波数選択性   ⑭ 反射波  ⑮ 吸収率  ⑯ 屈折率

 

 

 

 

 

 解答:

 

  電波伝搬において、伝搬変動によって引き起こされた受信電界強度の時間的変動

 は、一般に、フェージングといわれる。見通し内の地上固定無線通信回線における

 晴天時のフェージングには、発生原因により、以下のものがある。

  大気「屈折率」の微細な不規則塊による散乱によって生ずるフェージング

 「シンチレーション」フェージングといわれ、光波帯以外では通信回線への影響は

 少ない。

  主に伝搬路途中の大地の影響によって生ずるフェージング「k波」フェージン

 グといわれ、大地「反射波」との干渉や大地による回折に起因するレベル変動であ

 る。

  大気「屈折率」の分布の逆転によって生ずるフェージングはダクト形フェージン

 グといわれ、減衰性の変動と干渉性の変動が単独に、あるいは重畳して発生する。

  フェージングによる影響を軽減し、受信波の品質を改善するために、複数の受信

 信号を合成する各種のダイバーシチ受信方式が用いられている。