電気通信主任技術者 過去問解説(伝送交換設備及び設備管理)問5(4)

電気通信主任技術者 伝送交換設備及び設備管理

 過去問:令和元年 第2回 問5(4)

 ※日本データ通信協会 試験問題より引用

 

(4)次の問いの「  」内の(キ)に最も適したものを、下記の解答群から選び、

   その番号を記せ。

 

   ワンタイムパスワード(OTP)などを用いた認証方式について述べた次の文章

   のうち、誤っているもの「キ」である。

 ① OTP認証方式は、認証を行う際に一度使用したパスワードを再利用せずに使い

   捨てにするため、使い捨てパスワード方式ともいわれる。

 ② 時間同期式OTP認証システムでは、認証を行うサーバと時刻が一致している

   クライアント側のトークンなどを用い、日付・時刻とユーザの個人識別番号

   (PIN)によってOTPを生成している。

 ③ PPPなどで使用されているPAPは、チャレンジレスポンス方式による認証シス

   テムを実装している。

 ④ チャレンジレスポンス方式では、認証プロセスにおいて固定パスワードを

   ネットワークに流さないようにしているため、盗聴によってパスワードを

   盗まれることが防止できる。

 

 

 

 

 

 解答:

 

  ③が誤りとなります。

  正しくは、

  PPPなどで使用されているCHAPは、チャレンジレスポンス方式による認証シス

  テムを実装している。

 

  ちなみにPAPはユーザ名・パスワードが原文のまま送られ、暗号化されないこと

  から第三者に盗聴される恐れがあります。

  CHAPはパスワードをハッシュ化して送ることで、パスワードの盗聴を防止できる

  ことからPAPに比べ安全性が高い認証システムとなります。