電気通信主任技術者 伝送交換設備及び設備管理
過去問:令和元年 第2回 問3(1)
※日本データ通信協会 試験問題より引用
(1)次の文章は、電話用設備における品質基準の概要について述べたものである。
「 」内の(ア)~(エ)に最も適したものを、下記の解答群から選び、
その番号を記せ。
アナログ電話用設備における品質基準としては、よく聞こえる度合いを定める
通話品質、迅速かつ正確につながる度合いを定める接続品質などが事業用電気通信
設備規則において規定されている。
通話品質は、主に音の大きさ(音量)によって評価され、アナログ電話端末と
端末回線に接続される交換設備との間の通話品質は、送話及び受話の「ア」によっ
て規定されている。
また、接続品質は、基礎トラヒックについて適合しなければならない条件の一つ
として、事業用電気通信設備が選択信号を受信した後、着信側の端末設備等に着信
するまでの間に一の電気通信事業者の設置する事業用電気通信設備により呼が「イ」
となる確率が0.15以下であることと規定されている。
一方、アナログ電話用設備相当の機能を有するインターネットプロトコル電話用
設備に対しても、事業用電気通信設備規則において品質などに関する複数の技術基
準が規定されている。
このうち「ウ」品質として、UNI-UNI間及びUNI-NNIの平均遅延時間、平均遅延時間
の揺らぎなどがあり、UNI-UNI間の平均遅延時間の値は「エ」ms以下と規定されて
いる。
<(ア)~(エ)の解答群>
① 50 ② 総合 ③ 鳴音 ④ ラウドネス定格
⑤ 70 ⑥ 保留 ⑦ R値 ⑧ バースト
⑨ 200 ⑩ 損失 ⑪ 輻輳 ⑫ ネットワーク
⑬ 400 ⑭ 安定 ⑮ エコー ⑯ 平均オピニオン評点
解答:
アナログ電話用設備における品質基準としては、よく聞こえる度合いを定める
通話品質、迅速かつ正確につながる度合いを定める接続品質などが事業用電気通信
設備規則において規定されている。
通話品質は、主に音の大きさ(音量)によって評価され、アナログ電話端末と
端末回線に接続される交換設備との間の通話品質は、送話及び受話の「ラウドネス
定格」によって規定されている。
また、接続品質は、基礎トラヒックについて適合しなければならない条件の一つ
として、事業用電気通信設備が選択信号を受信した後、着信側の端末設備等に着信
するまでの間に一の電気通信事業者の設置する事業用電気通信設備により呼が「損
失」となる確率が0.15以下であることと規定されている。
一方、アナログ電話用設備相当の機能を有するインターネットプロトコル電話用
設備に対しても、事業用電気通信設備規則において品質などに関する複数の技術基
準が規定されている。
このうち「ネットワーク」品質として、UNI-UNI間及びUNI-NNIの平均遅延時間、
平均遅延時間の揺らぎなどがあり、UNI-UNI間の平均遅延時間の値は「70」ms以下
と規定されている。
※平成27年度 第1回試験では「ウ」「エ」に関する文章が出題されました。