AI1種 技術及び理論
過去問:令和元年 第2回 第4問(3)
※日本データ通信協会 試験問題より引用
日本電線工業会規格(JCS)で規定されているエコケーブルの耐燃性ポリエチレン
シース屋内用ボタン電話ケーブルを用いたデジタルボタン電話の配線工事などに
ついて述べた次の二つの記述は、「ウ」。
A 多湿な状況下での配線工事において、ケーブルシース材料の潮解性により
ケーブルの表面に水滴が生じた場合、ケーブルの電気的特性が劣化するため
早期に張り替える必要がある。
B ケーブルシースが黄色又ピンク色に変色する現象は、ピンキング現象といわれ
これによってケーブルシース材料が分解することはなく、材料物性に変化は
生じない。
解答:
Bのみ正しいとなります。
Aについては、水滴により白化現象が生じても電気的特性には影響がないため
張り替える必要はありません。
その他、エコケーブルについては以下の内容も出題されるため、特性を理解
しておきましょう。
・エコケーブルは硬くて曲げにくいが、許容曲げ半径は従来の電線と同様。
・シースが擦れて傷つかないよう、入線剤の使用が効果的。
・紫外線に弱いため、日光や傾向との光に長時間触れないよう対策が必要。