今回の過去問は計算式を必要とする問題となります。
計算が苦手な方にとっては捨てたい問題になるかもしれませんが、ちょっと
待ってください。
トラヒック理論の呼量の計算は出題率が非常に高く、逆に計算方法を覚えて
しまえば高確率で得点を確保できることになります。
呼量とは?から解説していきますので、最後までご覧下さい。
AI1種 技術及び理論
過去問:令和元年 第2回 第3問(2)
※日本データ通信協会 試験問題より引用
出回線数が17回線の交換線群に15.0アーランの呼量が加わったとき、呼損率を
「イ」とすれば、回線の平均使用量は60.0パーセントである。
解答群:①0.19 ②0.28 ③0.32 ④0.47 ⑤0.53
解答:
③ 0.32となります。
呼量とは、一定時間内でのトラヒック(情報量)の密度のことで「アーラン」と
呼ばれる単位で表します。
呼損率とは、加わった呼量に対して出線時に空きがなく運ばれなかった呼量との
割合をいいます。
計算方法:
運ばれた呼量 = 17回線 ×(60.0% × 100)= 10.2アーラン
10.2アーラン = 15アーラン ×(1 - 「イ」)
※(1 - 「イ」)は1から呼損率を引いた数値(率)なので、損失とならず
残る割合を表します。
1 -「イ」 = 10.2 / 15 = 0.68
「イ」 = 1 - 0.68 = 0.32