電気通信業の資格取得は無駄?

目次 

  

1.資格取得をしても無駄となる行動

 ここでは簡単に2つ紹介します。

 

  ◇取得した資格を実務に活かさない

   資格取得が目的となってしまっている場合、実務に活かせず折角得た知識を

   すぐに忘れてしまうことになります。

 

   資格をどう活かすか、目的意識を持って取り組むことが重要です。

   実務に限らず、転職や独立、講師を務めるなど活かせる場面は多くあります。

 

  ◇自分の仕事と関係のない資格を取得

   多いのは「転職に有利そうだから」ということだと思います。

   資格はキャリアとセットで有効なものと考えるべきです。

    ◎キャリア+資格

      身内だけでなく、初対面でもある程度信頼を得られる。

     ○キャリアのみ

      自分を知る身内に信頼は大

     △資格のみ(新入社員や若手が取得など)

      お勉強ができる印象は与えるが、信頼を得るには至らない。

 

 

   その人のキャリアで昇進や転職が決まるといっても過言ではありません。

   転職の場合、履歴書や面談だけでどれほどの人物か正確に判断する際、知識や

   経験の証明として資格が有利になることはあります。

 

   ただし例外もあります。

   知識の掛け算です。

 

   例を挙げると、電気工事士の資格を持った人が建設業経理士(簿記も含む)

   の資格も取得する。

   プレイングマネージャーなどとも呼ばれますが、現場でどのように工事を

   進めるか施工提案を行いながら、工事費用も客先と話すなどです。

   工事費用の算出は、工事原価だけでなく一般管理費、利益を把握した上で

   客先へ提示する必要があるため、会計の知識も必要となります。

 

2.資格取得を目指す目的

 自己研鑽を行っている人は聞いたことがあると思いますが、資格を取るより

 挑戦だ。キャリアだ。など資格取得があまり意味の無いものと言われることも

 あるようです。

 ただ、そういった言葉は上に記載した通り、資格を活かしていない場合に該当

 することだと考えられます。

 

 資格の勉強の利点としては、試験合格が知識を習得するための動機付けとできる

 ことと、適切なインプットを得られる点にあると考えています。

 

3.電気通信業の将来性

 世の中のインフラを支える電気通信工事業、電気工事業は今後も必要となります。

 高齢化社会の影響もあり、すでに技術者不足が懸念されているくらいです。

 

 電気工事を行うにあたっては電気工事士の免許が必要となるため、有資格者は

 就職や転職にも有利となり、会社から資格取得の援助も受けられることも多く

 なってきております。

 

 電気通信工事業は今後も需要の多い業界だと言えます。

 その反面、給与に関しては不満を持つ人が多い業界でもあります。

 仕事の単価が今後上がる可能性は低く、特に下請け会社の給与水準が変わることは

 あまり期待はできません。

 

 個人的な見解となりますが、仕事自体は社会のインフラを構築する大変やりがい

 のあるもので、この業界で続けたい気持ちは大きいものです。

 ただし、今目の前にある仕事を追求するだけでは、視野と視座が狭く低い中での

 キャリア形成となってしまう可能性があります。

 

 高位の資格取得に取り組むことで、工事業を超え運用に関する知識も習得が可能

 です。

 より高い視点でキャリアを積むことができれば、昇進や転職も有利なものになるの

 ではないでしょうか。