第2種電気工事士 技能試験対策(2)

目次

  

1.作品はきれいに仕上げるべき?

 結論から言うと、作品はきれいに仕上げるべきです。

 

 電気工事士の免許を持つ人はプロとして、電気工事の仕事を行うことに

 なりますので、接続は合ってるけど見栄えが悪いでは顧客の信用を損なう

 ことになります。

 また、見栄えが悪いことで施工のやり直しを行う事例も多くあります。

 顧客の信用を失うだけでなく、やり直しにかかる材料費・労務費の出費も

 あり大きな損害となります。

 免許取得後、プロとして電気工事を行うという心構えで試験に挑んで

 もらいたいところです。

 

 といった精神論もそうなのですが、試験においても有利な点はあります。

 筆記試験が機械によるマークシートの読み取りを行うのに対し、技能試験は

 2名の検査員によるダブルチェックによる合格判定を行います。

 2人とも合格判定で合格。判定が分かれた場合は再チェックとなります。

 

 技能試験実施後に何百人もの作品を直接人が評価するため、きれいに仕上げ

 られた作品はそれだけで合格だろうという意識でチェックされるため、軽微

 な欠陥は見落とされがちだということです。

  ※実際、検査員を経験された方に聞きました。

 逆に見栄えの悪い作品は、未完成かも?といった目線でしっかりと確認される

 ため、軽微な欠陥が1つでも見つけられると不合格となります。

 

2.複線図は書くべき?

 結論から言うと、複線図は必要です。

 

 まず施工条件が毎年変わるため、実技の練習を行ってきた内容と少し

 変わっているということがほとんどです。

 ですので複線図を書かずに施工に入ると、ミスを起こす確率が大きく

 跳ね上がってしまうことになりかねません。

 

 複線図は色分けして書くと、ミスが起こりにくくなるかと思います。

 複線図で配線を書く時の色、黒・青・赤の3色ボールペンを使用する。

  ・黒線を黒

  ・白線を青

  ・赤線を赤

 

 複線図を繰り返し練習し、第2種電気工事士技能試験であれば5分以内に

 書けるようになりたいところです。

  時間配分例

   複線図 5分・施工 30分・見直し 5分

 

最後に

 案外見落とされがちな内容を上げてみました。

 実際、見た目が悪くても、複線図を書かなくても合格する人はいます。

 しかし、面倒でも手間をかけることで合格率の上がる内容となりますので

 意識して取り組んで頂ければと思います。