目次
1.第1種電気工事士の需要
2.免許取得の条件
3.必要となる教材
4.出題形式
5.合格難易度
1.第1種電気工事士の需要
建設業に関わる方なら聞いたことはあるかと思いますが、技術者不足が今後予想
されております。
背景としては技術者の高齢化や離職率の高さがございます。
中でも第1種電気工事士に関しては、2020年以降、需要に対して約2万人の不足
を経済産業省より発表されております。
ちなみに第2種電気工事士は2045年以降、約3千人の不足が見込まれております。
このように第1種電気工事士は非常に需要の高い資格といえます。
2.免許取得の条件
受験資格
第2種電気工事士と同様、試験を受けるための条件や資格はありません。
年齢・学歴・職歴に関係なく誰でも受験可能です。
免状交付の条件
免状の交付には第1種電気工事士試験合格の他、以下の条件が必要となります。
・電気工事士の実務経験5年以上
・電気工事士の実務経験3年以上 + 大学、高等専門学校の電気工学課程の卒業者
第2種電気工事士として上記実務経験を満たしていれば、すぐに申請が可能です。
また、第2種電気工事士資格を持っていない人が第1種電気工事士試験を合格した
としても、上記実務経験を満たせないため「第2種電気工事士資格」を先に取る
ことが必要となります。
3.必要となる教材
私が実際に使用した参考書は以下となります。
「ぜんぶ絵で見て覚える 第1種電気工事士筆記試験すい~っと合格」
参考書と問題集が一緒になっており、難易度が低く出題数の多い問題から始め
られる構成となっているため、挫折することなく進められました。
よく出題される問題の厳選180問を1週解いて、難しいところは参考書で内容を
把握すれば2週目には合格圏内(正解数60%前後)も可能になります。
ただし、過去問も合わせて解いたほうが良いです。
直近5年分ほど解いて合格点が取れるようであれば安心です。
4.出題形式
マークシート式の4択問題となります。
出題数は50問(各2点)
試験時間は2時間20分(1時間経てば途中退出可能)
合格点は大抵の場合60点(100点満点中)
※過去、難易度が高い問題だった際に58点や56点が合格点だったこともあるよう
ですが60点以上になったことはないです。
5.合格難易度
第1種電気工事士の合格率は約30%です。
筆記試験のみに関しては約40%となりますが、受験者は第2種電気工事士を取得した
人が大半となるため、簡単な試験ではないです。
しかし、第2種電気工事士の記事でも書いたように現場で作業する人のための資格と
なるため、筆記試験は出題範囲全てを理解しようとせず合格点を目指すことでよい
かと思います。
最後に
私の経験として、第2種電気工事技能試験の結果が出る前に第1種電気工事士試験に
申し込みました。
第2種電気工事士の試験内容が、仕事を通して見聞きしたことがほとんどであった
ため難易度としてはあまり高くは感じていなかったので第1種電気工事士試験も
大丈夫だろうと考えていました。
筆記試験に関しては、第2種より範囲は広く、難易度も数倍は高いかと思います。
しかし、どうにもならないようなレベルではなかったです。
実際私もギリギリでしたが筆記試験には合格致しました。
需要の高い「第1種電気工事士資格」の取得に向け、皆様の力になれれば幸いです。