第2種電気工事士 技能試験対策(1)

目次

 1.13種類の候補問題

 2.必要となる教材・工具

 3.何から始める?

 4.合格判定

 

1.13種類の候補問題

 本記事にて紹介する対策案は、実務経験のない(少ない)学生、若手社員を

 ターゲットに紹介しております。

 

 まず、第2種電気工事士の技能試験とは、筆記試験に合格(免除)した人が

 次に受ける試験となり、技能試験に合格することで免許を発行できます。

 

 技能試験で出題される候補問題は全部で13問公開されており、試験では

 そのうち1問が出題されます。

 制限時間は40分ですが、慣れた人でも30分近くはかかるので時間はあまり

 余裕がないものと考えておく必要があります。

 

 難易度は13問いずれも大きく差はないです。

 しかし、配線の接続箇所が多い「候補問題No.7」は、複線図が苦手な方には

 接続ミスを招いたり、工具の扱いが苦手な方には時間切れとなるリスクがある

 と思われます。

 逆に「候補問題No.10」は接続箇所が少ないため、時間的には余裕がありますが

 パイロットランプの接続方法に指定があったりと、複線図の書き方をよく理解

 しておく必要があります。

 

2.必要となる教材・工具

 参考書は可能な限り受験する年度のものを選定したほうが良いです。

 

 候補問題も毎年大きくは変わりませんが、細かな部分が変わるため最新のもので

 勉強を進めることをお勧めします。

 

 私が使ったものは、TOOL BOXの「すぃ~っと合格」シリーズです。

 添付のQRコードを読み込めば、スマホからでも作業手順や複線図の書き方を

 見ることができます。 

 

 YouTubeでも作業手順、複線図の書き方を見ることができますが、お勧めは

 「HOZAN」の動画で、私もよく見させて頂きました。

 工具や候補問題のキットも販売されている会社で、説明が非常に分かり易く

 受験者がよく間違えるポイントなども抑えています。 

 

 

 必要工具:

  ・ペンチ

  ・ドライバー(プラス・マイナス)

  ・電工ナイフ

  ・ウォーターポンププライヤ

  ・スケール

  ・圧着工具(リングスリーブ用)

  ※ワイヤーストリッパー

 

 電工ナイフでもケーブル被覆の剥ぎ取りは出来るため、ワイヤーストリッパー

 必須ではありませんが、作業時間の短縮のためあったほうが良いです。

 その他は指定工具となるため、必ず準備しなければいけません。 

 

 

 3.何から始める?

 まずは候補問題すべての複線図を何度か書いてみる。

 筆記試験で出題された複線図問題よりは簡単ですので、書き方をマスターして

 おきましょう。

  ※13問を3週以上はしておいたほうがよいでしょう。

 

 次に工具の扱いに慣れていない方は、「ランプレセプタクル」の接続を繰り返し

 練習することをお勧めします。

 候補問題でも「ランプレセプタクル」の出題頻度は高く、シーリングやスイッチ

 の接続に比べると注意点も多いため、慣れておく必要があります。

  ※自分が安心できるまで繰り返したほうがよいです。

   20~30回もすれば体が覚えてくれるかと思います。

 

4.合格判定

 候補問題を時間内に完成させることで合格となります。

 

 欠陥は一つでもあると不合格となります。

 欠陥の判断基準は電気技術者試験センターのサイトから確認できますし、

 参考書にも載っているので、よく確認しておきましょう。

 

 技能試験の合格率は約70%となります。

 しっかり対策できていれば合格難易度はそれほど高くはない試験です。

 

 不合格となる要因は以下が考えられます。

  ・そもそも対策していない

  ・試験日に予定が入って試験を受けていない

  ・丁寧に進めすぎて時間切れ

  ・見直しせず、欠陥を放置

 

 時間の限り、見直しは必ず行ってください。

 配線の白黒逆接続や、リングスリーブのサイズ間違いなどは慣れた人でも

 起こりうる欠陥となります。