目次
1.電気工事士の仕事
一般用電気工作物の電気工事の作業に従事することです。
電気工事の分野は大きく分けて2種類あります。
建築電気工事:
官公庁の施設や教育施設、工場、ビル、事務所、病院、住宅などあらゆる建設物の
屋内外電気設備の設計、施工を行います。
大型の工事となると施工責任者、現場監督がおり、その指示に従って工事を進め
ていきます。
鉄道電気工事:
鉄道の安全運航を支えるシステム、電気設備の施工、保守を行います。
鉄道施設工事に従事するためには様々な条件をクリアする必要があり、参入できる
業者は限られています。
2.電気工事士資格の種類
1種と2種の2種類あり、扱える電気設備に違いがあります。
第2種電気工事士:
一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。
受験のための条件はなく、誰でも受験可能です。
第1種電気工事士:
第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事
できます。
試験合格の他、第2種電気工事士としての実務経験5年が必要となります。
※また、以下条件により「認定電気工事従事者」資格の取得も可能です。
施工範囲は、電圧600V以下で使用する自家用電気工作物の電気工事です。
(第2種電気工事士では行えない、自家用電気工作物の簡易電気工事)
申請のみで取得可能
・「第一種電気工事士」の試験に合格している人 ※実務経験5年未満など
・「第二種電気工事士」の免状取得後、3年以上実務経験がある人
・「電気主任技術者」の免状取得後、3年以上実務経験がある人
認定講習受講で取得可能
・「電気主任技術者」もしくは「第二種電気工事士」の免状を取得している人
3.筆記試験免除の条件
・前回、筆記試験の合格者
※1種であれば前年度、合格が対象
※2種は年2回試験のため、半年前の合格が対象
・電気主任技術者の免状を受けている者
・認定学校の卒業者 等
4.勉強時間と勉強方法
勉強時間は別記事、「工事担任者資格の勉強」でも紹介の通り、色んな人の
勉強時間を参考に、自分に適した時間の確保を行って頂きたいと思います。
ちなみに私の場合、第2種電気工事士を受験した際の条件
スペック:
・電気通信工事の現場責任者を行っており、試験で出る内容は業務を通して
習得していた。
・業務は現場責任者の他、工事設計も行っている。
勉強時間:
・筆記試験 約2週間
・実技試験 講習会2日間、自宅1日、複線図の練習3日間
使用した問題集:
・「 ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士筆記試験すい~っと合格」
難易度の低い問題(配線記号、工具・工材の名前等)から勉強を始め
られるため、挫折しにくい。
解説付きの過去問もついている。
・第2種電気工事士問題集(黒本シリーズ)
解説付きの問題が多数揃っているため、これだけでも合格できるかも。
※実技試験に関しては、YOUTUBEの動画で作業手順は勉強しました。
その他、実践練習のため講習会にも参加したため、難なく合格。
5.免許取得までの費用
合計:約¥58,000
・受験費用 ¥9,300 (インターネットから)
・筆記試験問題集 約¥2,000
(黒本は貰い物のため、費用はかからず)
・工具 約¥10,000
・講習会費用 約¥30,000
(練習キットの販売もあるようです 約¥18,000)
・免許申請費用 ¥5,200
・その他 交通費、郵便代(簡易書留)等
勉強時間の確保が難しい時期であったため、講習会に参加しました。
練習用キットも持ち帰ることができ、実技の実践と良し悪しの判断などの
指導を受けることができたため、費用対効果としては決して高くはなかった
ように感じました。
最後に
幅広い業界で使える資格ですが、今後人手不足も懸念されているため、
需要のある資格と言えます。
難易度も第2種であれば合格率約60%と高く、取得し易い資格です。
電気工事士の資格取得をお考えの方にとって、参考となれば幸いです。